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ちくま学芸文庫

増補 明治の迷宮都市

——東京・大阪の遊楽空間

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09138-3

Cコード

0152

整理番号

-29-1

2008/03/10

判型

文庫判

ページ数

320

解説

内容紹介

明治期日本の大阪・東京は、欧米文化を急速に織り込みながら、近代都市へと転生していく。そのはざまに、人々が快楽をもとめて遊歩する、“仮象の街”ともいうべき空間が生み出された。見世物小屋、百貨店、パノラマ館、高塔、博覧会―。都市とは、その存在自体が見世物である。今日も形を変えて残るこれらの空間を通して、都市の記憶を蘇らせる。雑誌連載「アミューズメントスペース事始め」から、映画館・住宅展示場・市中温泉などの論考を収録する増補決定版。

目次

1 都市と見世物小屋の近代
2 死者たちのユートピア
3 世俗の塔の誕生
4 迷路のなかの快楽
5 パノラマ館考
6 博覧会という体験
補遺 アミューズメントスペース事始め

著作者プロフィール

橋爪紳也

( はしづめ・しんや )

1960年大阪生まれ。建築史・都市計画史専攻。京都大学工学部建築学科卒業。同大学院工学研究科修士課程および大阪大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。大阪市立大学都市研究プラザ教授などを歴任。主著に『あったかも知れない日本』(紀伊國屋書店)、『日本の遊園地』(講談社現代新書)、『化物屋敷』(中公新書)、『モダニズムのニッポン』(角川選書)、『大阪のひきだし――都市再生フィールドノート』(鹿島出版会)、『人生は博覧会――日本ランカイ屋列伝』(晶文社)ほか多数。

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