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ちくま学芸文庫

青色本

もっとも読みやすい ウィトゲンシュタイン

「語の意味とは何か」。端的な問いかけで始まるこのコンパクトな書は、初めて読むウィトゲンシュタインとして最適な一冊。  【解説: 野矢茂樹 】

定価

1,056

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09326-4

Cコード

0110

整理番号

-15-2

2010/11/10

判型

文庫判

ページ数

224

解説

内容紹介

「語の意味とは何か」―本書はこの端的な問いかけから始まる。ウィトゲンシュタインは、前期著作『論理哲学論考』の後、その根底においた言語観をみずから問い直す転回点を迎える。青い表紙で綴じられていたために『青色本』と名付けられたこの講義録は、その過渡期のドラスティックな思想転回が凝縮した哲学的格闘の記録であり、後期著作『哲学探究』への序章としても読むことのできる極めて重要な著作である。

著作者プロフィール

L・ウィトゲンシュタイン

( うぃとげんしゅたいん,L )

ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン(Ludwig Wittgenstein):1889?1951年。ウィーンのユダヤ系富豪の家に生まれる。航空工学や数学を学んだ後、フレーゲやラッセルの影響を受けて論理学などを学ぶ。『論理哲学論考』の完成によって哲学問題をすべて解決させたと考え、その後、小学校教師などの職に就いたが、自己の言語理論への批判的検討を通して新たな転回を遂げ、哲学者としてケンブリッジ大学に復帰。後年の思想は『哲学探究』へと結実する。

大森荘蔵

( おおもり・しょうぞう )

1921年、岡山生まれ。1944年に東京大学理学部物理学科を、1949年に同大学文学部哲学科を卒業。1966年、東京大学教養学部教授(科学史・科学哲学科)、放送大学教授を経て、東京大学名誉教授。『言語・知覚・世界』『物と心』『流れとよどみ』『新視覚新論』『知の構築とその呪縛』『時間と自我』などの著作がある。1997年逝去。

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