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ちくま学芸文庫

人間はどういう動物か

おっぱいの形、戦争の原因、 少子化の損益―― 動物学から人の生きかたを問う

動物行動学の見地から見た人間の「生き方」と「論理」とは。身近な問題から、人を紛争へ駆りたてる「美学」まで、やさしく深く読み解く。 【解説: 絲山秋子 】

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09553-4

Cコード

0145

整理番号

-11-2

2013/06/10

判型

文庫判

ページ数

208

解説

内容紹介

人のおっぱいはどうしてこういう形になったのか。一夫一妻の論理と流行のファッションとの意外な関係とは。少子化のコストベネフィット。戦争の背後にある、遺伝子に組み込まれた攻撃性とは別の「美学」の問題。科学と神はほんとうに対立するのか。―動物行動学の草分けとして長く第一線で活躍した著者が、あえて動物学的見地から「人間」を問う。言葉をもって概念を生み出すようになった人間は、どのような存在になったのだろうか。身近で多彩な例を引きつつ、表面的な現象の奥にある人間の行動論理を、やさしく深く考察する。

目次

第1章 人間はどういう動物か(人間と動物
直立二足歩行
毛のないけもの ほか)
第2章 論理と共生(町の動物たち
都市緑化における触覚
計画と偶然の間 ほか)
第3章 そもそも科学とはなにか(動物行動学が提出した問題
ファーブルなんて「愚の骨頂」だった
ローレンツは時代の「すこし先」をいっていた ほか)

著作者プロフィール

日高敏隆

( ひだか・としたか )

1930年生まれ。東京大学理学部動物学科卒。東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学学長、総合地球環境学研究所所長を歴任。理学博士。本文中に引用したものの他、『人間についての寓話』(平凡社)、『動物はなぜ動物になったか』(玉川大学出版部)、『帰ってきたファーブル──現代生物学方法論』(講談社)、『ぼくにとっての学校──教育という幻想』(講談社)、『春の数えかた』(新潮社)など多数の著書・訳書がある。

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