岸本美緒
( きしもと・みお )1952年東京都生まれ。東京大学文学部東洋史専修課程卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学大学院人文社会系研究科教授をへて、現在、お茶の水女子大学基幹研究院教授。専攻は中国史(明清史)。著書に『清代中国の物価と経済変動』『風俗と時代観 明清史論集1』『地域社会論再考 明清史論集2』(以上、研文出版)、『明清交替と江南社会』(東京大学出版会)、『東アジアの「近世」』(山川出版社)などがある。
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中国とは何か。広大な領土のなかに多様な民族と地域を含みながら、なぜ一つの国としてまとまっているのか。西洋や日本とも異なるその特質は、いかにして形成されたのか―。中国を理解するには、それを歴史的視野のもとで捉えることが欠かせない。本書は、初期王朝から現代にいたる中国史の大きな流れをあざやかに一望する。とりわけ、東アジア諸国との関係に重点をおいて中国社会のダイナミックな変遷をたどる一方、そうした時代の変化を超えて持続する特徴にも目を配ることで、その歴史の全貌を平明かつ立体的に描き出す。中国社会をより深く理解す
「中国」とは何か
中国初期王朝の形成
春秋・戦国から秦の統一へ
漢帝国と周辺地域
分裂と融合の時代
隋唐帝国の形成
宋と北方諸民族
元から明へ
清朝の平和
清末の動乱と社会の変容
中国ナショナリズムの形成
五・四運動と中国社会
抗日戦争と中国革命
社会主義建設の時代
現代中国の直面する諸問題
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