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ちくま学芸文庫

空海入門

——弘仁のモダニスト

空海が生涯をかけて探究したものとは何か――。稀有な個性への深い共感を基に、著作の入念な解釈と現地調査によってその真実へ迫った画期的入門書。

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09748-4

Cコード

0115

整理番号

-47-1

2016/10/06

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

真言宗の開祖であり、傑出した思想家・芸術家。唐代の新しさを日本へ移入し、「個人」と「自由」を発見した“モダニスト”。それが空海である。9世紀、弘仁時代の先鋭的表現ともいえるこの人物は、生涯にわたり自らの探求心につき動かされていた。高野山が空海にとって特別な地であり続けた理由も、そのことを無視しては理解できない。空海における自己探求とはどのようなものであったのか?本書では、『性霊集』『三教指帰』『請来目録』など、空海自身の著作の読解と足跡の探訪を通して彼が生きたであろう時空を共有し、その実像に迫る。稀有な個

目次

序章 始まりとしての高野山
第1章 空海の原風景
第2章 空海前半生の軌跡
第3章 『請来目録』という作品
第4章 弘仁のモダニズム
終章 再び始まりとしての高野山へ

著作者プロフィール

竹内信夫

( たけうち・のぶお )

1945年大阪に生まれる。戦火を避けて疎開、大学進学まで実家に暮らす。高松高校、東京大学、ソルボンヌ大学を経て、1975年東京大学助手。その後明治学院大学講師、東京工業大学、東京大学助教授を経て、東京大学大学院教授。専門はフランスの文学・思想。特にマラルメ研究に貢献。50歳を期して空海研究を開始。『空海入門―弘仁のモダニスト』(ちくま新書)、『空海 言葉の輝き』(ピエ・ブックス)を著わす。2007年定年退職後、生家に隠居、空海研究に没頭。2009年空海塾開講、2010年ベルクソンの個人訳全集(白水社)刊行開始。訳書にM.パンゲ『自死の日本史』(講談社学術文庫)、レヴィ=ストロース『みる きく よむ』(みすず書房)など。2013年7月空海学会設立、幹事長を務める。

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