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内容紹介
荘厳な響きと、雄大な構想により、西洋音楽の歴史において圧倒的な存在感を誇ってきた“マタイ受難曲”。イエスの捕縛から十字架刑、そして復活までの物語を描いたこの作品には、罪を、死を、犠牲を、救済をめぐる人間のドラマがあり、音楽としての価値を超えて、存在そのものの深みに迫ってゆく力がある。いまなお演奏ごとに、そして鑑賞のごとに新たなメッセージが発見され続ける、すぐれて現代的なテーマを秘めている。バッハ研究の第一人者が、バッハの手書き譜や所蔵していた神学書など膨大な資料を渉猟し、ひとつひとつの曲を緻密に分析して本
目次
序論(受難と受難曲の歴史―バッハまで
“マタイ受難曲”の資料と作曲年代
ピカンダーによる自由詩
歌詞のルーツを探って
受け継がれるコラールの伝統)
本論(花婿が、小羊のように―冒頭合唱曲の世界“第1曲”
受難の預言“第2曲‐第4曲b”
香油を注ぐ女“第4曲c‐第6曲”
血を流すイエスの心“第7曲‐第8曲”
最後の晩餐“第9曲a‐第13曲”
オリーブ山にて“第14曲‐第17曲”
ゲツ?Zマネの園の苦悩“第18曲‐第26曲”
捕縛“第26曲‐第29曲”
イエスを探す美女“第30曲‐第37曲”
明暗を分けた悔い改め“第38曲‐第42曲”
流れ下る愛“第43曲‐第49曲”
血にまみれた十字架“第50曲a‐第58曲e”
イエスの死“第59曲‐第63曲b”
おのが心への埋葬“第63曲c‐第68曲”)
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