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シリーズ・全集

新・ちくま文学の森 7 愛と憎しみ

——愛と憎しみ

定価

1,923

(10%税込)
ISBN

978-4-480-10127-3

Cコード

0393

整理番号

1995/03/23

判型

四六判

ページ数

416

解説

内容紹介

秋 芥川龍之介/遺品 中勘助/愛の巣 ラードナー/生き口を問う女 折口信夫/死んだガブリエル シュニッツラー/耳瓔珞 円地文子 他

目次

くらげ小母さんと象(リンゲルナッツ)
父、母、妻、子(菊池寛)
秋(芥川龍之介)
過去世(岡本かの子)
遺品(中勘助)
第三班長と木島一等兵(中野重治)
天衣無縫(織田作之助)
雪の話(武田麟太郎)
愛の巣(ラードナー)
生き口を問う女(折口信夫)
切符をお切りします!(D.H.ロレンス)
ピレートゥー(チャンダル)
文違い(三遊亭円生)
死んだガブリエル(シュニッツラー)
耳瓔珞(円地文子)
少女(野口冨士男)
冬の日(永井龍男)

著作者プロフィール

鶴見俊輔

( つるみ・しゅんすけ )

1922-2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。

安野光雅

( あんの・みつまさ )

安野 光雅(あんの・みつまさ):1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『片想い百人一首』などがある。2020年、逝去。

森毅

( もり・つよし)

1928年東京生まれ。東京大学数学科卒業。京都大学教養部教授を長く務める。著書に『まちがったっていいじゃないか』(ちくま文庫)、『数学の歴史』(講談社学術文庫)、『対談 数学大明神』(安野光雅氏と共著、ちくま学芸文庫)ほか多数。2010年7月逝去。

この本への感想

 人は、誰かと何かしら関係しないでは生きていかれない。それは、愛し愛されという関係だったり、憎み憎まれという関係だったり、愛しているのに憎まれたり、その逆だったり、愛していたのをいつの間にか憎んでいたり、憎んでいたのをふとした事で愛するようになったり、愛を装いながら実は憎んでいたりもして・・・これはもう書き出したらキリがないくらい・・・愛と憎しみの関係について思い巡らしていると、頭の中でそれは絡み合い縺れ合い、考えれば考えるほど複雑になって行き、収拾がつかなくなってしまう。
 こんなにも複雑なモノをタイトルに掲げ、一冊にまとめようというのだから、その意義だけでも、この本は一読に値する、と思います。・・・岡本かの子『過去世』、チャンダル『ピレートゥー』、野口冨士男『少女』・・・どれもこれも一筋縄ではいかない、愛と、憎しみの、物語たち。

義翁

さん
update: 2009/08/26

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