新・ちくま文学の森11 ごちそう帳 ─ごちそう帳

鶴見 俊輔 編 , 安野 光雅 編 , 森 毅

船の御馳走 内田百{@EBD5}/冷や飯に沢庵 子母沢寛/朝めし スタインベック/茶粥の記 矢田津世子/饗宴 吉田健一 他

新・ちくま文学の森11 ごちそう帳 ─ごちそう帳
  • シリーズ:シリーズ・全集
  • 1,922円(税込)
  • Cコード:0393
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1995/07/24
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:416
  • ISBN:4-480-10131-4
  • JANコード:9784480101310
鶴見 俊輔
鶴見 俊輔

ツルミ シュンスケ

1922−2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。

安野 光雅
安野 光雅

アンノ ミツマサ

安野 光雅(あんの・みつまさ):1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『片想い百人一首』などがある。2020年、逝去。

森 毅
森 毅

モリ ツヨシ

1928年東京生まれ。東京大学数学科卒業。京都大学教養部教授を長く務める。著書に『まちがったっていいじゃないか』(ちくま文庫)、『数学の歴史』(講談社学術文庫)、『対談 数学大明神』(安野光雅氏と共著、ちくま学芸文庫)ほか多数。2010年7月逝去。

この本の目次

逸題(井伏鱒二)
食うえ物(国分一太郎)
故郷横浜(獅子文六)
母の好物縁日(池波正太郎)
蜜柑の花まで(幸田文)
ビスケット(森茉莉)
枇杷(武田百合子)
山鳥(夏目漱石)
朝めし(スタインベック)
愉しき昼食(上林暁)
鱧の皮(上司小剣)
鯛の妙味(深沢七郎)
月にとび去る話(魯迅)
ごちそう歌集(正岡子規
若山牧水
斎藤茂吉
折口信夫
岡本かの子
火野葦平)
食いしん坊より(小島政二郎)
焼筍(青木正児)
冷や飯に沢庵(子母沢寛)
焼豚論(ラム)
アンコウのドブ煮相撲とフグ(坂口安吾)
船の御馳走(内田百〓(けん))
伊藤整氏の生活と意見より(伊藤整)
酢豆腐(桂文楽)
茶粥の記(矢田津世子)
饗宴(吉田健一)
友人メリタルト(アポリネール)
味(ロアルド・ダール)
食卓の快楽について(ブリア‐サヴァラン)
失われた時を求めてより(プルースト)

読者の感想

2009.8.13 義翁

面白さに釣られて一気に読んだので、おなかは空いたけれどもココロは満腹。
ここに収録されている武田百合子の『枇杷』を読み、こんな短い文章なのになんと豊潤な内容なのだろう、としばらくウットリとした気分になり、吉田健一の『饗宴』では著者と共に贅沢な妄想を楽しみ、青木正児の文章では、ワタシモ焼筍ヲ喰ベタイ!とヨダレをたらし、深沢七郎には鯛のフシギな笑顔について教わりました。

・・・何度でも読み返したい本ですが、実は今私が手にしているのは図書館で貸りてきたものなのです。なので期限までには返さねばなりません(涙)。我が家の本棚に並べたいと思うのですが、筑摩書房さんでは現在在庫品切れの様子。『ちくま日本文学全集』が文庫化されて再び店頭で顔を見せたように『文学の森』も文庫化されたらいいのに、と思います。
この本を図書館に返したら、次は第2巻『奇想天外』を貸りるつもりです。

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