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ちくま文庫

日本人を<半分>降りる

定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42105-0

Cコード

0110

整理番号

-27-2

2005/06/08

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

注意・挨拶・お願い・告知などのテープ放送や機械音を耳にすると、もう著者は黙っていられない。昼夜を問わず日本全国で繰り広げられる善意の大合唱に、著者の“哲学魂”が炸裂する。無自覚なままに責任を回避し、結局は思考停止の状態に陥っているということが、著者の怒りを激しく誘うのである。肝心のところは変わっていない日本人の感性の質を執拗に抉る、異色の日本論。

目次

第1章 音漬け社会(「文化騒音」とは何か
「個人語」と「世間語」 ほか)
第2章 拡大する戦場(音は人を狂気に近づける
音は皮膚のウチに侵入する ほか)
第3章 定型的な言葉の氾濫(標語ノイローゼ
「エレベーターの扉をこじ開けないでください!」 ほか)
第4章 日本人のからだ(からだとしての文化空間
文化空間における図と地 ほか)
第5章 共生は可能か(解決は難しい
思想はいつも現実の前に屈服する ほか)

著作者プロフィール

中島義道

( なかじま・よしみち )

中島 義道(なかじま・よしみち):1946年福岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士)。電気通信大学教授を経て、現在は哲学塾主宰。著書に『不在の哲学』(ちくま学芸文庫)、『反〈絆〉論』(ちくま新書)、『私の嫌いな10の言葉』『私の嫌いな10の人びと』(以上、新潮文庫)、『生き生きした過去――大森荘蔵の時間論、その批判的解読』(河出書房新社)などがある。

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