ちくま文庫
新版 思考の整理学
外山滋比古
著
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非西欧諸国の中で日本だけが「死の跳躍」に耐え、近代国家へと脱皮することが出来た。それは、日本人が歴史的に培ってきた武士道の賜物であった。にもかかわらず、昭和の軍国主義は大局においてそれを否定したのである。新渡戸『武士道』以後百年、孔子に端を発する武士道精神の生成・発展・展開を改めて歴史の中にたどり、その21世紀における意義を説く。
近代日本における武士道論の運命
第1部 孔子と士道(「士」としての孔子
『論語』の士論 ほか)
第2部 武士の誕生から武士道の成立まで(武家の起こりと平氏武者
源氏と武家政権の誕生 ほか)
第3部 松尾芭蕉と武士たち(武家的人倫詩人・松尾芭蕉の美と教育
松尾芭蕉と元禄武士 ほか)
第4部 近代日本の武士道論(近代日本の誕生と武士の終焉
福沢諭吉の武士道論 ほか)
民主主義と「士」
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