竹中労
( たけなか・ろう )1930年生まれ。東京外語大学除籍。フリーのルポライターとして活躍。政治から芸能まで広い分野をテーマに、権威とは無縁な時代の心性を掘り起こす文章は、竹中節として多くの読者を魅了した。91年5月19日肝臓癌で死去。父親は画家の竹中英太郎。主な著書に『黒旗水滸伝』(皓星社)『山谷・都市反乱の原点』『琉球共和国』『世界赤軍』『ビートルズ・レポート』『にっぽん情哥行』などがある。
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自ら無頼と称し、無頼を生き抜いた著者が人生の途上において共感共鳴したひとびと…三島由紀夫、梶山季之、高橋鐵、羽仁五郎、美空ひばり、嵐寛寿郎、父竹中英太郎…ある時は師とあおぎ、ある時は世間の逆風を受けつつも援け、ある時は遠くからその死に衝撃を受けたひとびとを万感の想いを込めて追悼する。
三島由紀夫の死
なにが粋かよ―斎藤龍鳳
丈夫、志あるも…―梶山季之
野獣のアナキズム―大薮春彦
性いまだ解放されず―高橋鐵
“美意識”としての人民について―羽仁五郎
幕間 駅前やくざは、もういない
曼珠沙華、炎の中に瞑りたし
お芽出度いぞよ、丹下左膳
色は匂へと、散りぬるを―嵐寛寿郎
まぼろしの箱―「上坂東映」
ヒモと呼ばれて―林征二
むかし毛遊び―金城睦松
荊冠罪あり―植松安太郎
美空ひばりに捧げるオマージュ
残雪、竹中英太郎逝く……
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