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ちくま文庫

裸の大将一代記 

——山下清の見た夢

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42434-1

Cコード

0123

整理番号

-8-3

2008/04/09

判型

文庫判

ページ数

448

解説

内容紹介

「裸の大将」の愛称で、人々からこよなく愛された山下清。昭和46年に亡くなったにもかかわらず今もなお、テレビドラマの主人公となり、各地で展覧会が開かれ、その人気は衰えることがない。しかし、その「山下清」の実像とは?昭和の時代を、とてつもなく自由に生きた大放浪画家の生涯と作品に迫り、また戦後の「山下清ブーム」の中、虚像化される過程をも迫った渾身の評伝。

目次

山下清という現象
第1部 八幡学園―戦中(生い立ちの記
八幡学園
特異児童作品展
学園脱出
我孫子よいとこ
馬橋ふたたび
脱走児帰る
住込み先を選ぶ
東京の焼けたとこ)
第2部 天皇とルンペン―戦後(日本はなぜ負けたか
石神井災難
三島災難
長岡の花火
甲府災難
田舎の精神病院
新潟よいとこ
昭和天皇と山下清
鹿児島よいとこ
須磨災難)
第3部 裸の大将―戦後の後(鹿児島災難
放浪の画伯山下清君
タイガー食堂の一カ月
旅絵師の日本一周
式場隆三郎
大丸展と「問答有用」
日本ぶらりぶらり
ヨーロッパぶらりぶらり
「裸の大将」
やっぱり似たもの同士
富田林の花火)
山下清という課題

著作者プロフィール

小沢信男

( おざわ・のぶお )

1927年生まれ。東京・銀座西8丁目育ち。日本大学芸術学部卒業。大学在学中の52年、『江古田文学』掲載の「新東京感傷散歩」を花田清輝に認められ、53年に「新日本文学会」に入会。以後、小説、詩、俳句、評論、エッセイ、ルポルタージュなど多ジャンルにわたり文筆活動を行う。著書に『私のつづりかた』『東京骨灰紀行』『裸の大将一代記』『悲願千人斬の女』(以上、筑摩書房)、『俳句世がたり』(岩波書店)、『通り過ぎた人々』(みすず書房)、『捨身なひと』(晶文社)、『本の立ち話』(西田書店)などがある。

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