闇屋になりそこねた哲学者

木田 元

哲学入門としての自伝

原爆投下を目撃した海軍兵学校帰りの少年は、ハイデガーとの出会いによって哲学を志す。自伝の形を借りたユニークな哲学入門。
【解説: 与那原恵 】

闇屋になりそこねた哲学者
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 792円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:き-32-1
  • 刊行日: 2010/05/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-42711-3
  • JANコード:9784480427113
木田 元
木田 元

キダ ゲン

1928年生まれ。中央大学名誉教授。ハイデガー、メルロ=ポンティを中心とした現代哲学が専門。著書に『現象学』『ハイデガーの思想』『反哲学入門』等。

この本の内容

満洲での少年時代。江田島の海軍兵学校で原爆投下を目撃した日。焼け跡の東京でテキ屋の手先だった頃。そして著述と翻訳に没頭した時代…。昭和20年夏、焼きつくされた街に放り出された海軍兵学校帰りの17歳の少年は、なぜハイデガーの『存在と時間』に魅かれるようになったのか。高名な哲学者が人々との出会いと読書体験を軸に、波乱に富んだ人生を縦横に語る。

この本の目次

父のこと、満洲のこと
江田島へ
焼け跡の街で
ぼくは運び屋だった
青春彷徨
勉強したくなった
東北大学で
『存在と時間』をはじめて読んだ頃
ハイデガーへの回り道
先生たち
ハイデガーがわかる
現象学とは何か
ぼくが書いた本
翻訳について
自分のこと、健康のこと
読書会のこと
友人たち

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