山田風太郎
( やまだ・ふうたろう )山田 風太郎(やまだ・ふうたろう):一九二二年兵庫県生まれ。『甲賀忍法帖』『くノ一忍法帖』などで忍法帖ブームを巻き起こす。『眼中の悪魔』及び『虚像淫楽』で探偵作家クラブ賞(現日本推理作家協会賞)短編賞受賞。九七年菊池寛賞を受賞。『警視庁草紙』『戦中派不戦日記』『戦中派虫けら日記』などの日記文学、『人間臨終図巻』ほか著書多数。二〇〇一年没。
loading...
「薩摩兵が暗殺されたら、一人につき、罪なき江戸の旗本十人を斬る!」―明治元年。江戸城は明け渡され、官軍が続々と江戸に入り出す。田舎侍に対して反発が高まるなか、官軍の隊長クラスが続けざまに殺されるという事件が起こった。薩摩軍先鋒中村半次郎は手当り次第に旗本十人を捕え、犯人が名乗り出るまで一日に一人ずつ斬首してゆくという壮絶な復讐を始めるが…。理不尽な運命の餌食となった侍たち十人の運命を描く。
江戸・明治元年
一人目・沼田万八
二人目・橋戸善兵衛
三人目・寒河右京
四人目・曾我小四郎、五人目・大谷十郎左衛門
六人目・桑山軍次郎、七人目・早瀬半之丞、八人目・鰻谷左内
九人目・久保寺民部、十人目・田代主水
牢の中・いのち十人
牢の外・いのち一人
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。