津村節子
( つむら・せつこ )1928年福井市生まれ。学習院女子短期大学卒業。64年「さい果て」で新潮同人雑誌賞、65年「玩具」で芥川賞、90年『流星雨』で女流文学賞、98年『智恵子飛ぶ』で芸術選奨文部大臣賞、2011年「異郷」で川端康成文学賞を受賞。2005年『津村節子自選作品集』全6巻を刊行。日本藝術院会員。
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「食器だけ作って下せえの。おめさんの食器は日本一使い易いけえ」。みほの熱い励ましで夫啓一は覚悟を決めた。紆余曲折を経ての結論だったが、「日本民藝公募展」に出品した“面取湯呑み”で金賞を受賞。台風被害、火入れの失敗、不渡り手形などの災難を乗り越え、幾工程もの土つくり、蹴りろくろ、薪窯で日用雑器を焼き続ける家族の愛と歴史を力強く描く。
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