loading...

ちくま文庫

だれも知らなかった「百人一首」

定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42879-0

Cコード

0191

整理番号

-26-1

2011/10/06

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

百人一首といえば正月かるたの定番だが、その成立の経緯や歌の選択基準・解釈については、藤原定家がかかわったという事実以外は多くが謎に包まれている。本書は、研究者の立場から「百人一首」にまつわるさまざまな関心事項を一般読者向けにやさしく、しかし正確に記した入門書。成立から千年を経て今なお人気の高い歌集の秘密に迫る。著者所蔵の稀少な史料を巻頭カラー口絵で紹介。

目次

第1部 「百人一首」とは何か(百人一首はいつどのように成立したか
『百人秀歌』の出現
「小倉色紙」の真贋
撰者・藤原定家の生涯
「小倉」百人一首という書名
定家の息子、為家の役割
百人一首に盛られた主題とは
撰ばれた歌人、撰ばれた歌への疑問
定家の意図的誤読
百人一首の中の本歌取り)
第2部 百人一首のひろがり(連歌師・宗祗の存在感
歌仙絵の謎
歌かるたの誕生
百人一首かるたの一人勝ち
持統天皇は“看板娘”
“穴無し小町”伝説
崇徳院の畳の謎
式子内親王への愛執
百人一首にみる『源氏物語』
浮世絵になった百人一首)
第3部 現代に生きる百人一首(競技かるた一〇〇周年
“異種百人一首”について
翻訳された百人一首
近代文学と百人一首
宝塚少女歌劇団の百人一首名
百人一首はおいしい
猫の戻るまじない歌
「小倉山荘」と「時雨亭」
百人一首の歌碑建立)

著作者プロフィール

吉海直人

( よしかい・なおと )

1953年、長崎県生まれ。國學院大學大学院修了。博士(文学)。現在、同志社女子大学表象文化学部日本語日本文学科教授。専門は平安時代の物語文学および和歌文学。長年百人一首の総合研究を続ける中で、「異本百人一首」の発見をはじめ、かるたや浮世絵などの関連資料を数多く発掘・紹介している。著書に『百人一首への招待』(ちくま新書)、『百人一首の新考察』(世界思想社)、『百人一首の新研究』(和泉書院)、『百人一首かるたの世界』(新典社選書)ほか多数。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま文庫」でいま人気の本

いま話題の本