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ちくま文庫

ひきこもりはなぜ「治る」のか?

——精神分析的アプローチ

プライドは、生きるためには じゃまなだけです

「ひきこもり」研究の第一人者の著者が、ラカン、コフート等の精神分析理論でひきこもる人の精神病理を読み解き、家族の対応法を解説する。 【解説: 井出草平 】

定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42995-7

Cコード

0111

整理番号

-29-4

2012/10/10

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

「ひきこもり」の治療や支援は、どのような考えに基づいて行われているのだろうか。その研究の第一人者である著者が、ラカン、コフート、クライン、ビオンの精神分析家の理論を用いて、「ひきこもり」の若者かたちの精神病理をわかりやすく解説する。なぜ、彼らはひきこもるのか?家族はどのように対応すればよいのか?「ひきこもり」に対する新たな視点が得られる。

目次

第1章 「ひきこもり」の考え方―対人関係があればニート、なければひきこもり
第2章 ラカンとひきこもり―なぜ他者とのかかわりが必要なのか
第3章 コフート理論とひきこもり―人間は一生をかけて成熟する
第4章 クライン、ビオンとひきこもり―攻撃すると攻撃が、良い対応をすると良い反応が返ってくる
第5章 家族の対応方針―安心してひきこもれる環境を作ることから
第6章 ひきこもりの個人精神療法―「治る」ということは、「自由」になるということ

著作者プロフィール

斎藤環

( さいとう・たまき )

斎藤 環(さいとう・たまき):斎藤 環(さいとう・たまき):筑波大学医学医療?n名誉教授。医学博士。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、精神療法。著書に『社会的ひきこもり』(PHP新書)、『世界が土曜の夜の夢なら』(角川書店/角川財団学芸賞)、『承認をめぐる病』(日本評論社⇒ちくま文庫)、『オープンダイアローグとは何か』(医学書院)ほか多数。

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