白崎秀雄
( しらさき・ひでお )1920-1993年。福井県生まれ。小説家・美術評論家。出版社勤務を経て、福井の陶工、塚原芥山の生涯を描いた『もう一つの生』で文壇の注目を集め芥川賞候補となる。1966年『真贋』で美術品の真贋問題を鋭く衝き、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。以降も、美術工芸に関わる評伝、批評と多彩な執筆活動を展開した。著書に『魯山人の世界』『尾形光琳 稀世の天才』『千代鶴是秀』『鈍翁 益田孝』『三渓 原富太郎』『耳庵 松永安左ェ門』などがある。
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美食家として星岡茶寮の隆盛、また本格的な陶工活動から芸術家としての大成、そこから生まれる文化人との華やかな人間関係。一方で、変わることのない傲慢な態度や物言いは、絶えることのない周囲との軋轢を生み、私生活においては6回の結婚の全ての破綻など、自ら孤独を導くこととなる。孤高の天才は最後にどのように散っていったのか。豊富なエピソードで語られる傑作評伝の後編。
第3章(承前)(暮の馘首
氷裂文)
第4章(人は虫けら
にせ帝王
姦通コムプレックス
女パトロン
四人目の妻
肥えた餌食
いくさは他事
片羽の鳥)
第5章(獅子と豹
血染め井戸
土の神火の神
もはらこの道
病める獣)
第6章(汝、星の如く
異国語
生家はいずこ
陽はたぎり落ち)
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