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ちくま文庫

日本幻論 ―漂泊者のこころ

——蓮如・熊楠・隠岐共和国

蓮如、柳田と南方熊楠、 幻の隠岐共和国

幻の隠岐共和国、柳田国男と南方熊楠、人間としての蓮如像等々、非・常民文化の水脈を探り、五木文学の原点を語った衝撃の幻論集。

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43227-8

Cコード

0139

整理番号

-79-9

2014/11/10

判型

文庫判

ページ数

320

解説

内容紹介

幻の隠岐共和国、隠れ念仏の神仏習合的なあり方、柳田国男と南方熊楠の違い、人間としての蓮如像、親鸞との関係、そして、著書自身のルーツを語る「わが父、わが大和巡礼」「漂泊者の思想」へと、いずれも正統と異端、民族と土俗、定住と漂泊などのテーマを展開する九篇。正史から消された、もう一つの日本をあぶりだし、隠された日本人と日本文化の基層を探る。

目次

隠岐共和国の幻
「かくれ念仏」の系譜
日本重層文化を空想する
柳田国男と南方熊楠
乱世の組織者・蓮如―蓮如とその時代1
人間としての蓮如像―蓮如とその時代2
蓮如のなかの親鸞―蓮如とその時代3
わが父、わが大和巡礼
漂泊者の思想

著作者プロフィール

五木寛之

( いつき・ひろゆき )

932年福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。編集者、作詞家、ルポライター等を経て、66年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門』(筑豊篇他)で吉川英治文学賞を受賞。2002年に菊池寛賞を、英語版『TARIKI』が2002年度ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を、04年には仏教伝道文化賞、09年にはNHK放送文化賞、10年『親鸞』が毎日出版文化賞を受賞。主な著書に『辺界の輝き』(沖浦和光氏との共著)、『仏教のこころ』『自力と他力』『サンカの民と被差別の世界』『隠された日本』シリーズ(以上、ちくま文庫)『戒厳令の夜』『大河の一滴』、『他力』等がある。

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