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ちくま文庫

裸はいつから恥ずかしくなったか

——「裸体」の日本近代史

幕末、訪日した外国人は混浴の公衆浴場に驚いた。日本人が裸に対して羞恥心や性的関心を持ったのはいつ頃なのか。「裸体」で読み解く日本近代史。

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43362-6

Cコード

0139

整理番号

-50-1

2016/05/10

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

老若男女が入り乱れる混浴の公衆浴場、庭先で行水をする女性たち、裸同然の格好で仕事をする人々…。幕末、日本を訪れた外国人たちは互いの裸に無関心な日本人に驚き、その様子をこぞって記録した。しかし急激な近代化が日本人の裸観に影響を与え、いつしか裸を不道徳なものと見なすようになる。同時代資料を丹念に読み解き、日本人の性的関心と羞恥心の変遷をたどる「裸」の日本文化史。

目次

序章 下田公衆浴場
第1章 この国に羞恥心はないのか!?―ペリー一行らが見た混浴ニッポン
第2章 混浴は日本全国で行われていたのか―幕末維新の入浴事情
第3章 日本人にとってのはだか―現代とは異なるはだかへの接し方
第4章 弾圧されるはだか―西洋文明の複眼による裸体観の変容
第5章 複雑化する裸体観―隠すべき裸体と隠さなくてもよい裸体
第6章 五重に隠されるはだか―隠され続ける先にあるもの
終章 裸体隠蔽の限界

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