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ちくま文庫

漢字とアジア

——文字から文明圏の歴史を読む

中国で生まれた漢字が、日本(平仮名)、朝鮮(ハングル)、越南(チューノム)を形づくった。鬼才の書家が巨視的な視点から語る2000年の歴史

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43534-7

Cコード

0195

整理番号

-96-1

2018/08/08

判型

文庫判

ページ数

368

解説

内容紹介

東アジアにおいて、漢字は単なる記号ではなかった。文明圏をかたちづくる中核として、日本では平仮名を、朝鮮ではハングルを、越南ではチューノムを生み出し、歴史を大きく動かしてきた。渤海の独立、沖縄の結縄、アイヌ社会の形成にも影響をあたえた漢字は、私たちの精神に何をもたらしたのか?鬼才の書家が、漢字文化の研究をもとに、より広い文明的な視野から東アジア2000年の歴史を読み解く。

目次

漢字文明圏とは何か
文字と国家の誕生―中国史1
分節時代から再統一へ―中国史2
深化から解放へ―中国史3
立ち上がる朝鮮半島―朝鮮史1
ハングルと朝鮮文化―朝鮮史2
漢字文明圏の北限―渤海・大陸東北史
漢字文明圏の南限―越南史
琉球から沖縄へ―琉球史1
ヤポネシアの空間―琉球史2
無文字社会から問う―アイヌ史
東アジア漢字文明圏の射程

著作者プロフィール

石川九楊

( いしかわ・きゅうよう )

1945年、福井県越前市生まれ。京都大学法学部卒業。書家、批評家。主な著書に、『筆蝕(★正字)の構造』(ちくま学芸文庫)、『日本の文字』(ちくま新書)、『書の終焉』(同朋舎出版、サントリー学芸賞受賞)、『中国書史』(京都大学学術出版会)、『日本書史』(名古屋大学出版会、毎日出版文化賞受賞)、『近代書史』(名古屋大学出版会、大佛次郎賞受賞)、『二重言語国家・日本』(中公文庫)などがある。

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