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ちくま文庫

エーゲ　永遠回帰の海

立花隆

著

須田慎太郎

写真

ギリシャ・ローマ文明の核心部を旅し、人類の思考の普遍性に立って、西欧文明がおこなった精神の活動を再構成する思索旅行記。カラー写真満載

定価

1,100

円
（10％税込）
ISBN

978-4-480-43642-9

Cコード

0120

整理番号
た

-93-1

2020/01/09

判型

文庫判

ページ数

288

頁
解説

内容紹介

西洋文明の核心にはギリシャ・ローマ文明とキリスト教思想がある。この２つが連環するのがエーゲ海。沿岸に点在する無数の遺跡には、西洋文明を理解するための鍵が隠されている…。「知の巨人」がレンタカーで８０００ｋｍを駆けめぐり、神と歴史と人間について深い洞察をめぐらせる。人類の思考の普遍性に立って、ヨーロッパがおこなった精神の活動を再構築する壮大な思索旅行記。

目次

序章　エーゲ　永遠回帰の海
第１章　聖山アトスへ
第２章　アポロンとディオニュソス
第３章　聖なる神と性なる神
第４章　ネクロポリスと黙示録
終章　終末後の世界

この本への感想

紀元前のギリシャの歴史（おそらくはその歴史の一部であろうと思うが？）を納得しながら理解させられた。写真集ではないかと見紛う程に、見入ってしまう出来の良く、多数の写真を裏付けに書かれた文面は、重い文章と軽やかな文章とが混じり、作家のセンスの良さに気付かされた。困難な作業であったと思うし、実際、1982年取材旅行後、2005年11月の刊行まで20年を費やしたのも合点がいく。

大根田厚

さん
update: 2020/08/20

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