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ちくま文庫

ベルリンは晴れているか

終戦直後のベルリンで恩人の不審死を知ったアウグステは彼の甥に訃報を届けに陽気な泥棒と旅立つ。歴史ミステリの傑作が遂に文庫化! 解説 酒寄進一

第9回 Twitter文学賞(国内編) 第1位/2019年 本屋大賞 第3位/このミステリーがすごい! 2019年版(国内編) 第2位/第160回 直木賞候補/週刊文春ミステリーベスト10 2018年(国内部門) 第3位

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43798-3

Cコード

0193

整理番号

-56-1

2022/03/10

判型

文庫判

ページ数

544

解説

内容紹介

1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が米国製の歯磨き粉に含まれた毒による不審死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、なぜか陽気な泥棒を道連れに彼の甥に訃報を伝えに旅出つ――。圧倒的密度で書かれた歴史ミステリの傑作、待望の文庫化!解説 酒寄進一

この作家の集中力と咀嚼力には、その若さからは想像もつかないほどの馬力がある。素直に脱帽!――逢坂剛

第1位 第9回Twitter文学賞(国内編)
第3位 2019年本屋大賞
第2位 このミステリーがすごい!2019年版(国内編)
第160回直木賞候補
その他各紙誌でも大絶賛!!

著作者プロフィール

深緑野分

( ふかみどり・のわき )

1983年、神奈川県生まれ。小説家。2010年「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞で佳作に入選、2013年に同作を含む短編集『オーブランの少女』(東京創元社)でデビュー。2015年に刊行した初長編『戦場のコックたち』(東京創元社)は、第154回直木賞や2016年本屋大賞の候補になり、各誌ミステリ・ランキングでも軒並み上位を獲得するなど高い評価を得る。他の著書に『分かれ道ノストラダムス』(双葉社)、『この本を盗む者は』(KADOKAWA)など。

スペシャルコンテンツ

 

寄せられたコメント

真相が明かされるラストが圧巻。人物造形も描写も相変わらず素晴らしく、さらに途中にヒロインの過去が挿入されるが、この構成もよく、一気読みの傑作だ。(「日刊ゲンダイ」より)
──

文芸評論家

北上次郎

さん
ミステリとしての面白さだけでなく、この場所で実際に生きた人々、この時代にあった街の光景を、決して忘れないためにここにはっきりと刻んでおくのだという著者の気概に胸が熱くなった。
──

ライター

瀧井朝世

さん
エンターテインメントとして読みごたえがある上に、善と悪、正義と不義、真実と虚偽のグレーゾーンを描くことで、今・此処の危機をもあぶり出す。大勢の人に読んで欲しい意欲作だ。
──

書評家

豊崎由美

さん
この作家の集中力と咀嚼力には、その若さからは想像もつかないほどの馬力がある。素直に脱帽!
──

作家

逢坂剛

さん
普通の幸せがどんなに簡単に奪われるか、取り戻すのがいかに難しいか。それを描いた小説である。物語のどの情景も克明に浮かび上がる。決して他人事ではない悲劇が目の前にある。
──

書評家

杉江松恋

さん
メインの戦後のストーリーと、そこへ向かう幕間のストーリーが最終章で繋がったとき、身体が痺れた。最後の一文を読み終えても、しばらく本を閉じることができなかった。
──

女優

南沢奈央

さん

この本への感想

のめり込むように読みました。
現在の世界情勢下でこのような作品に出会えた事に感謝します。登場人物がまるで隣にいる人のように想像できました。

もも

さん
update: 2022/04/10

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