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ちくま文庫

線の冒険

——デザインの事件簿

線とは、点が動くことによってできた、運動の軌跡。旋回する線、立体化する線、饒舌な線……。そこに生まれるドラマを読む。解説 横尾忠則

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43800-3

Cコード

0172

整理番号

-53-2

2022/02/09

判型

文庫判

ページ数

400

解説

横尾 忠則

内容紹介

線とは、点が動くことによってできた、運動の軌跡。旋回する線、立体化する線、饒舌な線……。そこに生まれるドラマを読む。線とは点が動くことによってできた、運動の軌跡。点が動けば元の点があった場所は消滅する。点の足取りを記すことができるのは線だけ。そこに多くのドラマが生まれる。ジグザグ線が絡むユダヤ博物館とビートルズの『アビイ・ロード』の話。見えない恐怖の視線として窓から侵入するペストや放射能の話。旋回する線、立体化する線、饒舌な線……。線をめぐる寄り道だらけの一冊。カバーデザイン 松田行正 解説 横尾忠則

目次

規格化された線―子午線・光速など直線を測るための基準値を探すメートル法
ひび割れ線―偶然できたひび割れと、デュシャン“大ガラス”と洗濯機
魔方陣の線―タテヨコ斜めの数字の和がすべて同じになる魔法陣の軌跡
饒舌な線―線がどんどん加わって複雑になった記号
神風と空爆―日本を初空爆した爆撃機と風船爆弾の軌跡
線状地図―ヴェルヌのノーチラス号の軌跡と、パワーズ・オブ・テン
垂直の快感と恐怖―直線こそ命、いや命を奪う直線ならぬ、垂直線のギロチン
線状人間―人体で描く文字と、人体の形を秘めた漢字
立体化する線―立体的に見えるように工夫された文字や記号の線
筋の線―火星で見つかった筋からはじまった対火星人との宇宙戦争〔ほか〕

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