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ちくま文庫

結婚とわたし

結婚するなら腹を割って話せる?親友?みたいな人がいい。結婚の幻想をブチ破る日記エッセイ、後日談150頁増補の完全版。めざせ、家庭内男女平等!

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43910-9

Cコード

0195

整理番号

-63-1

2024/02/08

判型

文庫判

ページ数

352

解説

内容紹介

\めざすは“家庭内”男女平等/
家事分担どうする? さぁ、腹を割って話し合おう!
「結婚」の幻想をブチ破る、レジスタンス・日記エッセイ。

同棲生活を経て34歳で結婚した著者は、パートナーが家事を3倍にするモンスターなのに絶望し、家庭内男女平等をめざす。春闘を起こして家事分担を叫び、フェミニズム教育に励んだ果てに、夫と親友のような関係を築くことはできるのか? 結婚の欺瞞と幻想を打ち砕く、日記エッセイ5年分。
単行本未収録&後日談を150頁以上増補した、ちくま文庫でしか読めない完全版!

〈本文より〉
家事は手分けしてやればあっという間に終わるし、そこまで苦痛でもないけれど、それが毎日毎日自分一人の肩にのしかかると話は別。途方もない仕事量と底なしの時間搾取スパイラルに巻き込まれ、眉間にはシワ! 口からは愚痴! 夫への愛情は右肩下がり! 良いことなし。家庭の平和のためにも、もっとちゃんと当事者意識を持っておくれ。健康で文化的な生活を送るために、わたしたち一人一人がしっかり自分の役割を果たさなければいけないのではないでしょうか云々と、いつものように切々と訴えていたら、いけしゃあしゃあと夫はこうのたまったのでした。
「頼み方が下手なんだよ?」
そう言われた瞬間、あまりの怒りで気が動転、夫の腹部をドスドスとお相撲さんのように張り手してしまった。(「とりあえず結婚してみました日記」より)

目次

そのうち結婚するつもり日記
とりあえず結婚してみました日記

著作者プロフィール

山内マリコ

( やまうち・まりこ )

山内マリコ(やまうち・まりこ):1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。同作と『アズミ・ハルコは行方不明』『あのこは貴族』がこれまでに映画化されている。主な著書に、短編集『さみしくなったら名前を呼んで』『選んだ孤独はよい孤独』、連作短編集『パリ行ったことないの』『一心同体だった』、中編小説『かわいい結婚』、長編小説『メガネと放蕩娘』『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』などがある。『買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて』『山内マリコの美術館はひとりで行く派展』『The Young Women’s Handbook ~女の子、どう生きる?~』など、エッセイも多く執筆。

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