獅子文六
( しし・ぶんろく )獅子 文六(しし・ぶんろく):1893─1969年。横浜生まれ。小説家・劇作家・演出家。本名・岩田豊雄。慶應義塾大学文科予科中退。フランスで演劇理論を学び日本の演劇振興に尽力、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成した。庶民生活の日常をとらえウィットとユーモアに富んだ小説は人気を博し、昭和を代表する作家となる。『コーヒーと恋愛』『悦ちゃん』『娘と私』『七時間半』など長篇小説の他、『獅子文六短篇集』〈モダンガール篇〉〈モダンボーイ篇〉もある (ちくま文庫)。『娘と私』はNHK連続テレビ小説の1作目となった。『ちんちん電車』『食味歳時記』などのエッセイも多く残した。芸術院賞受賞、文化勲章受章。