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ちくま文庫

父の乳

獅子文六を知るための最重要作

父への慕情、息子への愛情、家族への想いが結実した600頁を超える自伝的作品。昭和を代表する作家の一人、獅子文六を知るための最重要作品。

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43996-3

Cコード

0193

整理番号

-39-16

2024/12/10

判型

文庫判

ページ数

672

解説

内容紹介

「私は、自叙伝を書くつもりはなく、自分のうちにある“父”を、書きたいのである」──獅子文六は横浜の裕福な貿易商の家に生まれるが、十歳のときに父親を失い、その悲しみはいつまでも消えなかった。この慕情は六十歳で授かった息子への強い愛情へ変わる。本作は獅子文六の少年期から青年期までと、そこから四十年をへた晩年の愛息との日々を描いた自伝的作品。解説 岩田敦夫
カバーデザイン 宇都宮三鈴
カバー装画 河村怜

目次

父の乳
『父の乳』刊行に際して 岩田敦夫

著作者プロフィール

獅子文六

( しし・ぶんろく )

獅子 文六(しし・ぶんろく):1893─1969年。横浜生まれ。小説家・劇作家・演出家。本名・岩田豊雄。慶應義塾大学文科予科中退。フランスで演劇理論を学び日本の演劇振興に尽力、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成した。庶民生活の日常をとらえウィットとユーモアに富んだ小説は人気を博し、昭和を代表する作家となる。『コーヒーと恋愛』『悦ちゃん』『娘と私』『七時間半』など長篇小説の他、『獅子文六短篇集』〈モダンガール篇〉〈モダンボーイ篇〉もある (ちくま文庫)。『娘と私』はNHK連続テレビ小説の1作目となった。『ちんちん電車』『食味歳時記』などのエッセイも多く残した。芸術院賞受賞、文化勲章受章。

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