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ちくま文庫

毛糸のズボン

——直野祥子トラウマ少女漫画全集

甦る恐怖

人間心理をえぐるような異色のサスペンス作品で七〇年代の少年少女にトラウマを植え付けた直野祥子の少女漫画作品を充実の自作解説を付して集成!

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44009-9

Cコード

0179

整理番号

-61-1

2025/02/06

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

いちばん恐ろしいのは、人間――。
誰もが思い当たる人間心理を突き詰めたサスペンスで
70年代の少女たちを震え上がらせた直野祥子のトラウマ少女漫画をここに集成!
全収録作への自作解説付き。

おばあちゃんの手編みのズボンを穿きたくないひろしが取った行動は?(「毛糸のズ
ボン」)、「両親に似ていない」と言われたマリは不安のあまり弟を……(「マリはだれの子」)、
家族旅行を楽しむさち子はアイロンを切り忘れてきたのではと不安に思い始める――(「は
じめての家族旅行」。誰もが思い当たる人間心理を突き詰め、70年代の少女たちを恐怖のどん底に陥れた直野祥子のトラウマ少女漫画をここに集成!

カバーデザイン 川名潤

目次

マリはだれの子
毛糸のズボン
おつたさま
宿題
ひも
かくれんぼ
復讐
こじきの死
はじめての家族旅行
首かざり

シャイアンの大わし
血ぞめの日記が空を舞う
へび神さま

自作解説――漫画と私

著作者プロフィール

直野祥子

( なおの・よしこ )

直野祥子(なおの・よしこ):漫画家、イラストレーター。神戸・六甲で生まれ、夙川で育つ。1968年、「ガロ」の新人募集コーナーで「実験」が入選し、漫画家としてデビュー。1971年~1973年にかけて少女漫画雑誌「なかよし」「少女フレンド」誌上にて、人間心理をえぐるような異色のサスペンス作品の数々を発表、そのショッキングな内容は当時の読者に多大なトラウマを植え付けた。以降は「ビッグコミック」や「女性セブン」、「女性自身」などで活躍を続けるも1995年の阪神淡路大震災で被災し、初期の原稿はほぼ消失。2005年、生まれ育った昭和30年代の夙川での家族の暮らしを絵日記として記した『夙川ひだまり日記』を小学館スクウェアより出版。

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