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ちくま文庫

自分以外全員他人

第39回太宰治賞受賞作、待望の文庫化!!

まっとうに生きてきたはずなのに、気づけば人生の袋小路にいる中年男がコロナ禍下で暴発する! 第39回太宰治賞受賞作。巻末対談 町田康×西村亨

定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44053-2

Cコード

0193

整理番号

-22-1

2025/09/10

判型

文庫判

ページ数

160

解説

巻末対談 町田康×西村亨

内容紹介

マッサージ店で勤務する柳田譲、44歳、独身。傷つきやすく人付き合いが苦手な彼の心を迷惑な客や俗悪な同僚、老いた母や義父が削り取っていく。自分が暴発してしまうまえに自死することだけが希望となった柳田をさらに世界の図らざる悪意が翻弄する――。
太宰治『人間失格』を読んで、作家を目指した著者が送る令和の『人間失格』、第39回太宰治賞受賞作が待望の文庫化!
巻末対談 西村亨×町田康

著作者プロフィール

西村亨

( にしむら・りょう )

西村 亨(にしむら・りょう):1977年鹿児島県生まれ。東京都在住。鹿児島県立鹿児島水産高等学校卒業。2023年、「自分以外全員他人」で第39回太宰治賞受賞。同年、南日本文化賞奨励賞を受賞。2024年、『孤独への道は愛で敷き詰められている』が「本の雑誌年間ベストテン」の第3位に選ばれる。

メディア情報

寄せられたコメント

理不尽な身勝手さがすごく人間らしくていい
──

町田康

さん

この本への感想

私はこの本を読む前に、太宰治さんの『人間失格』も読み、生と死、他人と自分、というものの価値観を大きく揺さぶられました。西村さんがこの本を書かれた背景として太宰さんの作品が影響していることを知り、とても興味深く感じ、手に取った次第です。

普段、私は本を読まないのですが、あまりの興味に、本書は一日で読破することができました。そのくらい、惹きつけられる本でした。
読んでいる間、「本当に、他人のために自分を犠牲にすることは正しいのか?」と何度も自問しましたし、人間そのものの在り方や、他人との関わりについて、何度も考えました。
実際、この本で考えたことは、私のこれからの人生の思想や価値観に大きく影響しそうだと感じます。これからの人生で、折に触れて思い出す本になりそうです。

同年代や大人の方にも、ぜひ読んでほしいと思います。自分自身を見つめ直すきっかけになり、本当に考えさせられることが多い一冊でした。

りさ

さん
update: 2025/11/17

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