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ちくま文庫

遊びの詩

いのちきらめく45の詩風景

わらべうた、なぞなぞ、おまじない、ナンセンス詩――谷川さんが用意した詩のおもちゃ箱には?ことばの遊び?がいっぱい。45篇のアンソロジー詩集。

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44065-5

Cコード

0192

整理番号

-2-7

2025/11/10

判型

文庫判

ページ数

176

解説

内容紹介

言葉ふざけ、マザーグース、おまじない、絵かきうた、ナンセンス詩……etc.
詩人たちが奏でる、ゆかいな音符を探しに。

谷川さんが用意した詩のおもちゃ箱は、役に立たない素敵なものでいっぱい。ひとさじのおかしみを溶かしこんだ悪口のうた。酩酊状態の言葉たちが躍るナンセンス詩。澄んだ悲しみに軽やかなアイロニー、皮膚のあたたかみや声のなごやかさだって、詩のひとひらになる。たった数行の器に盛られた想いが、変てこなリズムに乗って走り出す、〝遊びごころ?はじけるアンソロジー詩集。  
解説 斉藤倫

カバーデザイン 吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ)
カバー装画 Momoe Narazaki

目次

あそび (その一)より 北原白秋  
遊ばせうた  
顔遊びうた  
指遊びうた  
数えうた  
輪遊びうた  
囃しうた  
*  
手まりうた  
絵かきうた  
なぞなぞ  
いろはうた  
世界じゅうの海が  
これはジャックの建てた家  
舌もじり 郡山半次郎  
らっぱ 木島 始  
はのは 阪田寛夫  
こわれたじてんしゃ 有馬 敲  
は る 畑中圭一
 
いちごのかぞえうた 岸田衿子  
ぬ 高野民雄  
おやじ 中江俊夫  
はひふへほは まど・みちお  
おおさむ こさむ 矢川澄子  
のろすけ むかで 工藤直子  
言葉ふざけ 川崎 洋  
悪態採録控 (1) 川崎 洋  
あたい 中原啓子
なのだソング 井上ひさし  
漢字喜遊曲 吉野 弘  
ごびらっふの独白 草野心平  
「びっくり」が 淵上熊太郎  
exercise Ⅰ 那珂太郎  
キラキラヒカル 入沢康夫
ふと 藤富保男  
リメリック ふたつ エドワード・リア/新倉俊一訳  
〈ノンセンス動物図鑑〉より エドワード・リア/高橋康也訳  
ジャバーウォックの歌 ルイス・キャロル/高橋康也訳  
バブリング創世記 筒井康隆  
口辺筋肉感覚説による抒情的作品抄 鈴木志郎康  
的 新國誠一  
虫くいりんご ラインハルト・デール  
あそび (その二)より 北原白秋  

ことばのおもしろさ――〝遊び〟を語る 谷川俊太郎  

解説 「遊びの詩」と谷川詩のひみつ 斉藤倫  

著作者プロフィール

谷川俊太郎

( たにかわ・しゅんたろう )

谷川 俊太郎(たにかわ・しゅんたろう):1931年、東京生まれ。詩人。52年に第一詩集『二十億光年の孤独』でデビュー。戦後詩の新星として詩壇に彗星のように登場し、鋭く繊細な感受性を凝縮させ脚光を浴びる。『日々の地図』で読売文学賞、『よしなしうた』で現代詩花椿賞、『はだか』で野間児童文芸賞、『いちねんせい』で小学館文学賞、『女に』で丸山豊記念現代詩賞、『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞など多数受賞。作品賞以外でも、朝日賞、国際交流基金賞、NHK放送文化賞のほか、中坤国際詩歌賞やストルガ詩の夕べ(金冠賞)などで国際的な評価を高めた。日本翻訳文化賞を受賞した『マザー・グースのうた』、チャールズ・シュルツの漫画『ピーナッツ』、レオ・レオニ作の絵本の翻訳をはじめ、子どもの世界でも広く親しまれている。主な詩集に『六十二のソネット』『落首九十九』『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』。2024年11月逝去。

寄せられたコメント

詩や、ことば、にんげんの在りかた、そうしたものとひとりの詩人が切り結んだ、閃光のような一冊だ。
──

斉藤倫

さん

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