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ちくま文庫

この地獄を生きるのだ

——うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

「その後」を綴ったテキストを追加収録!

普通に働いて、普通に生きたかった――ブラック企業で働き、自殺未遂、生活保護。問題ばかりの人生を生き抜く傑作ノンフィクション。解説 せきしろ

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44066-2

Cコード

0195

整理番号

-60-1

2025/11/10

判型

文庫判

ページ数

256

解説

せきしろ

内容紹介

普通に働いて、普通に生きたかった。
その「普通」が、いかに手に入れるのが困難なものかを知った──。
月給12万、社会保険なし、休みなし。
エロ漫画雑誌の編集者としてブラック企業で働き、心を病んで自殺未遂。
仕事を失い、生活保護を受給することに。
自由もなく、未来の見えない絶望の中、
ふたたび巡り合った「漫画の編集」という仕事で運命を拓こうとするが……!?
「引き込まれる」「他人事じゃない」「生き様に励まされる」と
反響を呼んだ傑作ノンフィクション。

尾崎世界観氏推薦!
「これは『底』が『そこ』になって、
『ここ』になるまでの、静かな絶望の記録。」

格差が進んだ今の社会には、貧困で苦しむ人が多数いる。
死ななくてよかった、この国に生まれてよかったと
思いたいのだが、それは贅沢だろうか。
(「文庫版によせて」より)

解説 せきしろ
装画 嘉江
カバーデザイン 惣田紗希

目次

第1章 精神障害、生活保護、自殺未遂
第2章 ケースワーカーとの不和
第3章 「お菓子屋さん」とクリニックのビジネス
第4章 漫画の単行本をつくる仕事
第5章 普通に働き、普通に生きる
第6章 ケースワーカーに談判、そして
第7章 人生にイエスと叫べ!

おわりに
特別収録 コミック「女編集者残酷物語」
文庫版によせて
解説 せきしろ

著作者プロフィール

小林エリコ

( こばやし・えりこ )

小林 エリコ(こばやし・えりこ):1977年茨城県生まれ。短大卒業後、成年漫画雑誌の編集職に就くも自殺を図り退職、のちに精神障害者手帳を取得。その後、NPO法人で事務員として働きながら、ミニコミ制作のほか、本書のもととなる同人誌を発表。現在は東京大学大学院経済学研究科にて特任専門職員として勤務。著書に『わたしはなにも悪くない』『私がフェミニズムを知らなかった頃』(ともに晶文社)、『生きながら十代に葬られ』(イースト・プレス)、『家族、捨ててもいいですか?』(大和書房)、『私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに』(幻冬舎)、『怒りに火をつけろ』(ことさら出版、近刊)。

寄せられたコメント

これは「底」が「そこ」になって、 「ここ」になるまでの、静かな絶望の記録。
──

尾崎世界観

さん

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