門のまえで
第一の門 アートとはどういうものか
1 アートの出生とその証明
2 ジャンルはどのように分化したのか
3 絵画はもうなにも語ってくれない
4 すべてはアートのために
5 アートから表現を追放する
6 批評家がアーティストになった
7 アートを滅びの渦中に
第二の門 アート・イン・アメリカ
1 アートの独創vs.習熟の奨励
2 MoMAという新規格
3 ポップアートと死の平等
4 パフォーマンス ―― 全方位のアート
5 概念とアート ―― 手技なき消耗戦
6 冷戦という「空調」システム
第三の門 冷戦後のアート・ワールド
1 アメリカのアートがすべてではなかった
2 ウエスト・コーストからの妄想と惨劇
3 パンクなイギリスの若き台頭者たち
4 アートはメチャクチャやってよい ―― 中国の新世代
5 「作らない芸術」があってよい
6 「現代美術」から逃げ出せ!
第四の門 貨幣とアート
1 アートと投機マネーはよく似ている
2 蓄財家たちの癒されない渇望
3 絵画は紙幣に憧れる
4 アート〈キリスト〉貨幣経済
5 ヒューマニズムの先へ
最後の門 アートの行方
1 わたしたちにとってのアートとは?
2 「あらわれ」と「消え去り」のアート
3 「工」よりも「趣」を
4 芸術には芸術の「分際」がある
5 アートに宿すおそるべき混沌
6 「いま、ここ」が山となりアートとなる
7 いつの日かアートは解放され
門のあとで
あとがき
解説にかえて 牧野伊三夫