山本秀行
( やまもと・ひでゆき )山本 秀行(やまもと・ひでゆき):1945年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、お茶の水女子大学名誉教授。専攻、ドイツ現代史。著書に、『ナチズムの時代 』(山川出版社)、『ドイツの歴史』(共著)、『社会史への途』(共著、いずれも有斐閣)、訳書にデートレフ・ポイカート 『ナチス・ドイツ ある近代の社会史――ナチ支配下の「ふつうの人びと」の日常』(共訳、三元社)などがある。
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普通の人びとはナチズムをどのように受け止めたか。とある農村と炭鉱町での証言から、平凡な日常生活がナチ体制に組み込まれていく様をあぶりだす。
第1章 褐色の農村と赤い炭鉱町(褐色の農村―ケルレ村
すっきりしない状況の成立
赤い炭鉱―ホーホラルマルク
悪い時代のはじまり)
第2章 ヒトラーが政権についたとき(ナチスは外からやってきた
全体としては、がまんできた
たいしたことはなく、なにもおきなかった
もう他人を信用できなくなった)
第3章 民族共同体の夢と現実(記憶に残らない不満と批判
いい時代だった
行ったこともない旅行の記憶
たいていの家でもめごとがおきた
ハンチングはタブーだった)
第4章 ユダヤ人、戦争、外国人労働者(内に向けて発動される人種主義
もったいないという反応
戦争さえなければよかったのに
いまでもそのことを恥ずかしく思う)
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