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ちくま学芸文庫

カロルス大帝伝

伝説はここから生まれた

中世ヨーロッパに秩序と文明をもたらしたカール大帝(シャルルマーニュ)の生涯と業績。同時代人による九世紀の伝記二作品を収録。解説 菊地重仁

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51264-2

Cコード

0122

整理番号

-21-1

2024/12/10

判型

文庫判

ページ数

272

解説

菊地重仁

内容紹介

フランク国王として諸族との数多の戦いを制し、中世西ヨーロッパの大半を平定したカロルス大帝(カール、シャルルマーニュ)。ラテン語の古典文化を保護してカロリング=ルネサンスをもたらし、800年にはときの教皇レオ3世からローマ帝国皇帝に任ぜられた「ヨーロッパの父」である。本書はカロルスの廷臣エインハルドゥスによる「カロルス大帝伝」と、修道士ノトケルスによる「カロルス大帝業績録」の2作品を収録。9世紀同時代人によって記された両伝記は、大帝の生涯のみならず中世ヨーロッパについて知るための貴重な史料である。

目次

エインハルドゥス 『カロルス大帝伝』
ノトケルス 『カロルス大帝業績録』

解題
あとがき
文庫版解説 カール大帝の二つの伝記(菊地重仁)
年表
カロリンギ朝系図
地図
地名・民族名の中世ラテン語――現代語表記対照表
人名索引

著作者プロフィール

エインハルドゥス

( えいんはるどぅす )

エインハルドゥス(Einhardus):770頃?840年。アインハルト(Einhart)、エジナール(Eginhard)とも呼ばれる。カロリング朝フランク王国の廷臣、建築家、歴史家。大帝からの信頼も篤かったとされる。

ノトケルス

( のとけるす )

ノトケルス(Notcerus):840頃?912年。吃者ノトカー(Notker the Stammerer)とも呼ばれる。ザンクト・ガレン修道士。詩と音楽の天分に恵まれ、キリスト教詩人としても有名であった。カロルス大帝の曾孫にあたるカール3世(肥満王)の依頼を受けて『業績録』を執筆。

國原吉之助

( くにはら・きちのすけ)

國原 吉之助(くにはら・きちのすけ):1926?2017年。広島県生まれ。京都大学文学部卒。名古屋大学名誉教授。訳書にタキトゥス『年代記』『同時代史』、カエサル『ガリア戦記』、スエトニウス『ローマ皇帝伝』などがある。

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