中屋敷均
( なかやしき・ひとし )中屋敷均(なかやしき・ひとし):1964(昭和39年)年、福岡県生まれ。1987年京都大学農学部卒業。博士(農学)。現在、神戸大学大学院農学研究科教授(細胞機能構造学)。専門分野は、植物や糸状菌を材料にした染色体外因子(ウイルスやトランスポゾン)の研究。著書に『生命のからくり』(講談社現代新書)、『ウイルスは生きている』(同/2016年講談社科学出版賞受賞)がある。
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幸運は待っていないとやってこない/確率はあくまで数字の話/予測できないことは多い/非科学というレッテルをはったところで/二分法では雑過ぎる/科学はすべてを解きあかしはしない
無謀じゃダメだし、臆病でもいけない!
消えない不安の中で、自分を見失わないために、大切なことを届けたい。
できればこの不安の根源となる「わからない世界」には、お引き取り願いたいものです。この先に何が起こるか、どんなリスクがあるのかきちんとわかれば、ずいぶんと私たちの選択は容易になることでしょう。科学がいつの日かこの世のすべてを解き明かしてくれる、そう信じたい気持ちもあります。でも、恐らくそんな日は来ないし、それをただ待ち続けるような心の在り様も何か少し違うのではないか、私はそう思?、のです。(「はじめに」より)
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第1部 空に吸はれし十五の心(「バンジージャンプ」が飛べない君へ
「魔法」の使い方
評価の憂鬱 ほか)
第2部 私たちの社会の行方(日本人のルーツ
“水”のようにしなやかに
「モグラ」の心意気 ほか)
第3部 科学と非科学のあいだで(UFOは非科学か
ベターな選択
組織化の起源 ほか)
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