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ちくまプリマー新書

古生物学者と40億年

化石や地層に刻まれた情報から過去の地球環境や生命進化の歴史を明らかにするだけでなく、現在の生物を観察するなど様々なアプローチで研究するのが古生物学だ。

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68480-6

Cコード

0245

整理番号

455

2024/04/08

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

化石や地層に刻まれた情報から、過去の地球環境や生命進化の歴史を明らかにし、現在の生物を観察、数理モデルを駆使するなど様々なアプローチで研究に挑んでいる

 恐竜だけじゃない! 古生物学は太古からの生命の歴史を明らかにする学問だ。
ロマンあふれるイメージが強い古生物学だが、その研究現場は苦悩の連続だ。40億年に及ぶ地球環境や生命進化の歴史を明らかにすべく、化石を手がかりにして、今は絶滅してしまった古生物の生態や地球環境の変動の歴史までを紐解こうとするが、バイアスだらけ、わからないことだらけ。化石は過去に地球に生息していた古生物の遺骸や痕跡が地層の中に残されたもの。長い年月を経て変形していることもあるし、化石が完全体であることはほとんどない。そこで、古生物学者は化石や地層に刻まれた情報からだけでなく、現在の生物を観察したり、数理モデルを駆使したり、様々なアプローチも用いて研究に挑んでいる。何億年も前の世界に思いを馳せながら一歩一歩進む学問の世界を気鋭の古生物学者が描き出す!!

目次

第1章 古生物学とは
第2章 地層から古生物学的な情報を読み解く難しさ
第3章 古生物学の基礎知識
第4章 化石から「わかること」とは…?
第5章 化石を研究しない古生物学者
第6章 古生物学の研究はブルーオーシャン

著作者プロフィール

泉賢太郎

( いずみ・けんたろう )

泉 賢太郎(いずみ・けんたろう):1987年生まれ、東京都出身。古生物学者。2015年、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員PDを経て、2017年2月より千葉大学教育学部理科教育講座に特任助教として着任し、2021年1月同・准教授。著書に『ウンチ化石学入門』(集英社インターナショナル)、『生痕化石からわかる古生物のリアルな生きざま』(ベレ出版)、『化石のきほん』(誠文堂新光社)など。

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