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ちくまプリマー新書

自他の境界線を育てる

——「私」を守るバウンダリー

心を守るために、自他の境界線を引き直そう

NOが言えなかった。嫌だと言ったけど「あなたのため」と言われてしまった。そんな日常のモヤモヤから心と体を守るために、傷ついた自他の境界線を引き直そう。

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68547-6

Cコード

0211

整理番号

514

2026/02/05

判型

新書判

ページ数

176

解説

内容紹介

◆こんな「モヤモヤ」ありませんか?

・断りたかったけどNOと言えなかった。
・嫌だと言ったけど「あなたのため」と言われた。
・意見が他人と違った時に自分が間違えていると感じる。
・スマホを勝手に見られるのが嫌だけどやめてくれない。
・好きなものを否定されると自分まで拒否されたように感じる。

これらは「境界線(バウンダリー)」で起きている問題です。日常の「モヤモヤ」や「しんどさ」から心と体を守るために、傷ついた自他の境界線を引き直そう。

◆以下、「はじめに」より抜粋
(…)「私の願い」と「周囲の期待」との間に本当はあるはずの境界線を、バウンダリーと呼びます。
 私の願いと周囲の期待、私の不安と周囲の心配、私の考えと周囲の意見、私の気持ちと周囲の気分……それらの間には境界線があり、「私と私以外」をわけています。その境界線は、私たちが自分自身であるためにとても大切なものです。境界線がなければ、私たちは私たち自身の考えや気持ち、願いがなんなのか、わからなくなってしまうからです。

目次

はじめに──私の「生きづらさ」とバウンダリー
日常にありふれているバウンダリーの侵害
心の健康と境界線

第1章 「バウンダリー」は「私は私」の境界線
バウンダリーは「心の皮膚」
私のバウンダリー、いつからあるの?
バウンダリーの調節機能
意見表明も子どもの権利
違っていることは「間違っている」ではない
バウンダリーが守られることは「権利」が守られること

第2章 もやもや、イライラの正体はバウンダリーの侵害かも?
親子関係とバウンダリー
「あなたのため」と正当化される侵害
友だち関係とバウンダリー
自分が「踏み越える側」になってしまう
恋愛関係とバウンダリー
「好き」と「支配したい」は別
付き合っているのに「しない」はおかしい?
バウンダリーとグルーミングの問題

第3章 こころの境界線を育む言葉と行動を知ろう
バウンダリーを育む5つのこと
声をきかれるということ
「今ここ」の気持ちを大切にされるということ
生活の安心が守られていること
趣味や「好き!」が大切にされること
プライバシーが守られること

第4章 バウンダリーの侵害がひきおこす「生きづらさ」
生きづらいのは個人の問題?
心の傷(トラウマ)とバウンダリー
自分を傷つける「色眼鏡」とは
二次被害(二次加害)とは
困っているはずなのに「困った子」になってしまう

第5章 傷ついたバウンダリーを引き直す
自分のバウンダリーの「クセ」を知ろう
調節機能を育み修復するために
安全でない相手の見抜き方:色々な暴力の形を知る
仲良くなるより上手に距離をとる:言葉と行動を選ぶ
「私は」と「あなたは」を使いこなす:違いを「間違い」にしない
別々のお皿のイメージ:対話をする

第6章 バウンダリーという視点で世の中を見てみよう
バウンダリーの揺らぎはソーシャル(社会)の問題
私たちを生きづらくさせるものの正体
私たちを生きづらくさせるもの:貧困
私たちを生きづらくさせるもの:差別
私たちを生きづらくさせるもの:搾取とルッキズム
「力のバランス」の偏りによる侵害
世の中と自分の間にもバウンダリーがある

おわりに

著作者プロフィール

鴻巣麻里香

( こうのす・まりか )

鴻巣 麻里香(こうのす・まりか):1979年生まれ。KAKECOMI代表、精神保健福祉士、スクールソーシャルワーカー。子ども時代には外国にルーツがあることを理由に差別やいじめを経験する。ソーシャルワーカーとして精神科医療機関に勤務し、東日本大震災の被災者・避難者支援を経て、2015年に非営利団体KAKECOMIを立ち上げ、こども食堂とシェアハウス(シェルター)を運営している。著作・監修に『思春期のしんどさってなんだろう?──あなたと考えたいあなたを苦しめる社会の問題』(平凡社)『わたしはわたし。あなたじゃない。──10代の心を守る境界線「バウンダリー」の引き方』(リトル・モア)『「わたし」ってなんだろう?』(全3巻、文研出版)など。

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