柿崎一郎
( かきざき・いちろう )1971年静岡県生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。横浜市立大学国際総合科学部准教授。タイを中心とするメコン川流域の交通網の発展や、バンコクの都市交通の整備に関する研究を進める。著書に、『タイ経済と鉄道――1885~1935年』(日本経済評論社、大平正芳記念賞受賞)、『物語 タイの歴史』(中公新書)、『王国の鉄路――タイ鉄道の歴史』(京都大学学術出版会)などがある。
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戦場から市場へ―戦火が絶えなかった東南アジア大陸部は、“メコン圏”構想のもと国境を越えた人やモノの動きが活発になっている。交通と経済・社会との密接な関係の解明を目指す著者が、「変化」と「活気」の中にあるこの地域の過去と現在を語る。
序章 メコン圏とは?
第1章 南北回廊(ハイフォン~昆明~バンコク)(紅河沿いの鉄道(ハイフォン~昆明)
山峡を貫く高速道路(昆明~景洪)
メコンの川下りと新たな陸路(景洪~チエンセーン・チエンコーン) ほか)
第2章 東西回廊(モーラミャイン~ダナン)(タイを横切る道(モーラミャイン~コーンケン)
分断の川メコン(コーンケン~サワンナケート)
アンナン山脈越えのルート(サワンナケート~ドンハ) ほか)
第3章 南回廊(ヴンタウ~バンコク)(メコン・デルタをさかのぼって(ヴンタウ~プノンペン)
疲弊した鉄路(プノンペン~バッドムボーン)
かつての国際鉄道(バッドムボーン~バンコク) ほか)
終章 メコン圏から見えること
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