吉村仁
( よしむら・じん )1954年神奈川県生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学研究員、インペリアル・カレッジ個体群生物学センター研究員などを経て、現在は静岡大学創造科学技術大学院教授(工学部システム工学科兼務)およびニューヨーク州立大学併任教授、千葉大学客員教授。専門は数理生態学で、主に進化理論を研究している。1987年に発表した環境不確定性の論文が、進化理論研究の第一人者、英国のメイナード・スミスらが書いた 「Nature」誌のレビューに引用され欧米で一躍注目を集めた。著書に、『強い者は生き残れない――環境から考える新しい進化論』(新潮選書)、 『素数ゼミの謎』(文藝春秋)、『17年と13年だけ大発生? 素数ゼミの秘密に迫る!』(サイエンス・アイ新書)、『生き残る生物 絶滅する生物』(日本実業出版社、共著)などがある。