漱石文学の思想 ─第一部 自己形成の苦悩

永遠の国民文学ともいうべき漱石の作品がわれわれの心に与える感銘の正体は何なのか。生い立ちから「自己本位」の確立に至る内面形成を解明する画期的な大作。

漱石文学の思想 ─第一部 自己形成の苦悩
  • シリーズ:単行本
  • 3,960円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1988/08/30
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:568
  • ISBN:4-480-82232-1
  • JANコード:9784480822321

この本の内容

国民的文学が与える感銘の本質に迫る!生い立から「自己本位」の確立にいたる内面形成の過程を克明にあとづけ、作品の水面下に隠された思想の拡がりと構造を初めて解明する。画期的な夏目漱石論(2部作)

この本の目次

序説 漱石とは誰か(「則天去私」を指標とする立場
漱石と精神病
「漱石の恋人」論
漱石とは誰か)
第1章 作家以前(生い立ち
第一中学時代の夢
二松学舎における決断
母の死から復籍まで
道徳会批判
混迷
智の立場
厭世
箱根行
「狂なるかな狂なるかな」
嫂の死をめぐって
自然喪失
『方丈記』批評
「文壇に於ける平等主義の代表者『ウオルト、ホイットマン』Walt Whitmanの詩について」
「英国詩人の天地山川に対する観念」
参禅
松山行
熊本時代)
第2章 自己本位の確立(英国留学への心構え
ロンドンにおける研究生活
教師生活の4年間
『英文学形式論』と「自己本位」の立場
『文学論』と「自己本位」の立場
漱石の「自然」
余裕―自然主義文学に対する批判の思想的根拠)

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