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単行本

ベリングキャット

——デジタルハンター、国家の嘘を暴く

国家は平然と嘘をつく。その虚偽を真っ先に暴いたのは大手メディアではなく、オンラインに集う無名の調査報道集団だった。世界中が注目する彼らの活動を初公開。

定価

2,090

(10%税込)
ISBN

978-4-480-83722-6

Cコード

0098

整理番号

2022/03/28

判型

四六判

ページ数

368

解説

内容紹介

国家は平然と嘘をつく。その虚偽を真っ先に暴いたのは大手メディアではなく、オンラインに集う無名の調査報道集団だった。世界中が注目する彼らの活動を初公開。平然とウソをつく権力者にふつうの市民がいかにして立ち向かうか。 大手メディアも驚くほどの速さと正確さで次々にスクープを飛ばし、いまや世界中から注目される調査報道ユニット〈ベリングキャット〉。シリア政府の戦争犯罪をあばき、ロシアの暗殺者の身元を特定し、ウクライナで民間機を撃墜した黒幕をも突き止める。いったいかれらは何者なのか? なぜそんなことが可能なのか? 始まりは、キッチンテーブルで見た〈アラブの春〉の現地動画だった。ここはどこだ、映っているのは本物なのか。オンラインゲームにはまっていた著者は、ネット上に集った仲間とともに、独学でまったく新しい調査手法を作り上げてゆく。 かれらが使うのは、SNSの投稿や流出した名簿など公開された情報のみ。フェイクもプロパガンダも混在するウェブ情報のなかから、権力者たちが望まない真実へたどりつくのだ。 権力者は平然と、見えすいたウソをつく。その虚偽を覆すことは私たちにも可能だ──。ポスト真実の時代に生まれたデジタルハンターたちの活躍を描く。

目次

introduction

1 ラップトップ上の革命──ネット調査の可能性に気づく
マスコミ瀕死、ニュース万歳/シリア──取材のできない戦争/情報戦争と樽爆弾/『ニューヨーク・タイムズ』の第一面/化学兵器の露見/どこまで行けるか

2 〈べリングキャット〉の誕生──探偵チームの形が整う
知らぬどうしの集まり/欺瞞と証拠/モスクワを指弾した学生/凶器の「指紋」/世界じゅうの探偵

3 事実のファイアウォール──デジタル・ディストピアへの反撃
反・事実コミュニティ/防火壁(ファイアウォール)を築く/ネットの憎悪(ヘイト)が実社会へ/罠を無効化する/一般の人々を巻き込む

4 ネズミが猫をつかまえる──スパイ事件が時代を画する事例に
オープンソースの範囲を越える/仮面を吹き飛ばす/第三の男/29155部隊と「研究所」/リスク

5 次なるステップ──正義の未来とAIのパワー
未来の戦争のための青写真/AIの危険と可能性/ここからどこへ

補遺 暗殺者と対決──〈べリングキャット〉、暗殺団に電話する

「チーム」が真のチームに/ベルリンのオートバイ殺人
謝辞/あとがき──日本の読者のみなさんへ/訳者あとがき/原註

著作者プロフィール

エリオット・ヒギンズ

( えりおっと・ひぎんず )

エリオット・ヒギンズ 1979年生まれ。英国市民ジャーナリスト。民間の調査報道機関「ベリングキャット」の創設者。ウクライナで起きたマレーシア航空17便撃墜事件へのロシア軍の関与を暴いたことで一躍世界から注目される。

安原和見

( やすはら・かずみ )

安原 和見(やすはら・かずみ):翻訳家。東京大学文学部西洋史学科卒業。訳書にエリオット・ヒギンズ『べリング・キャット』(筑摩書房)、マティザック『古代ローマ帝国軍 非公式マニュアル』、グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』(以上、ちくま学芸文庫)、『フレドリック・ブラウンSF短編全集』(全4巻、東京創元社)他多数。

メディア情報

雑誌

2022/10/06

「GALAC」11月号で紹介されました。(評者:音好宏さん)
新聞

2022/06/12

北海道新聞で紹介されました。(評者:澤康臣さん)
雑誌

2022/06/01

「ビッグ・イシュー日本版」に著者インタビューが掲載されました。
雑誌

2022/05/23

「週刊プレイボーイ」5/23号で紹介されました。 「プーチンの嘘を暴き続ける「ベリングキャット」のスゴ技」
雑誌

2022/05/19

「週刊新潮」5/26号で紹介されました。(評者:ライター 篠原知存さん)「フェイクニュースVSオープンソース 混沌とした世界に立ち向かう勇者とは」
新聞

2022/05/15

産経新聞「ビジネスパーソンの必読書」で紹介されました。

スペシャルコンテンツ

べリングキャット画像1

始まりは、自宅のキッチンテーブルで見た〈アラブの春〉の現地動画だった。

ここはどこだ、映っているのは本物なのか。

オンラインゲームにはまっていた著者は、ネット上に集った仲間とともに、独学でまったく新しい調査手法を作り上げてゆく。

べリングキャット画像2

「ぼくたちはこれまで、シリアの独裁者アサドが自国民に化学兵器を使用したという証拠を発見した。〈マレーシア航空17便〉撃墜の黒幕をあばいた。ヨーロッパに潜む〈ISIS〉シンパの居所を突き止めた。ヴァージニア州のネオナチ集団の身元を明らかにした。新型コロナウイルスとともに広がった偽情報の洪水を食い止めるのに手を貸した。クレムリンの「暗殺班」の正体も暴露した。(……)偽情報で社会を歪めようとする勢力と闘い、あくまで証拠にこだわり、ふつうの市民がどうやって悪事を暴露し、権力者に説明責任を果たさせるにはどうしたらいいか、身をもって実例を示している。(……)社会を守り、真実を擁護するのは、もう体制側の専売特許ではない。ぼくたちみんなにその責任がある。つまり、「極秘」情報の取り扱い許可とか、秘密会員のみ閲覧可能な情報とか、そういう話ではない。〈ベリングキャット〉はこれまでになかったもの──ふつうの人のための情報機関なのだ。」

──「introduction」より

ベリングキャット実績

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