浄土むら土呂久

宮崎県の土呂久村は、美しい風光にあふれ深い信仰に支えられていた。しかしアヒ酸はここをむしばむ。公害に対し〈いのち〉を置き、大いなる生への道をさぐる。

浄土むら土呂久
  • シリーズ:単行本
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0036
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1988/09/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:242
  • ISBN:4-480-85448-7
  • JANコード:9784480854483

この本の内容

欲の海、知の海、毒の海に沈む都市をじっと見おろす山岳地帯に、ここ土呂久はある。ここは、都市の誕生するはるか昔から、大いなる自然の中に人間の〈いのち〉の歴史を刻んできた土地である。そこに〈文明〉がやって来て、人が死ぬ。土呂久は公害の村となった。しかし〈いのち〉は残った。受難の村を通して開く大いなる生命への道。

この本の目次

1章 落人伝説のむら(義経四天王
都へ寄せた夢
ほとに湧く水)
2章 銀山栄華の影に(夢買い山弥
西鶴の『日本永代蔵』
とろく地名譚
谷を渡る鉱山唄)
3章 君臨する毒物の王(石見銀山鼠取薬
毒ガス戦争)
4章 豊饒の山に抱かれて(焼畑から常畑へ
和合のむら)
5章 浄土むらの地獄絵(賢治の「植物医師」
山骨あらわの山
四百四病の業苦)
6章 文明の波にのまれて(鉱山は富国の源
一塊の土
殉農の思想)
7章 公害のむらから未来へ(「公害」の架け橋
いのちの哲学を)

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