阿部謹也
( あべ・きんや )1935年、東京に生まれる。1963年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。小樽商科大学教授、一橋大学教授、一橋大学学長、共立女子大学学長などを歴任。『中世を旅する人びと』『西洋中世の男と女』『中世の星の下で』『自分のなかに歴史をよむ』『ハーメルンの笛吹き男』『「世間」への旅』「阿部謹也著作集」全10巻(以上、筑摩書房)、『「世間」とは何か』(講談社)、『物語 ドイツの歴史』(中央公論新社)、『阿部謹也自伝』(新潮社)など多数の著書がある。2006年9月没。
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中世のキリスト教会は男女関係のあるべき姿を定め、夫婦の性行為にまで厳しく介入しようとした。社会構造の根底にある「男と女の関係」のあり方から、ヨーロッパ史全体を捉えなおした画期的な愛の社会史。
第1章 『緋文字』の世界
第2章 古代・中世の宇宙観のなかの男と女
第3章 聖性の形成・解体と聖職者・女性
第4章 聖なるむすびつきとしての結婚
第5章 娼婦たちと社会
第6章 中世の男と女にとって愛とは何か
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