赤坂憲雄
( あかさか・のりお )赤坂 憲雄(あかさか・のりお):1953年生まれ。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東北学を提唱し、九九年『東北学』を創刊。『柳田国男を読む』『排除の現象学』『異人論序説』『遠野物語へようこそ』『結社と王権』『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』『岡本太郎の見た日本』(ドゥマゴ文学賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)『東西/南北考』3・11から考える「この国のかたち」』(新潮選書)等著書多数。
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秩序創成のための暴力としての供犠、異人という内なる他者の殺害、それこそがあらゆる秩序の起源に例外なしに横たわる、すなわちいま現在も繰り返されている、血まみれた一場の光景なのである。
序章 さらば、寅次郎の青春
第1章 学校―差異なき分身たちの宴
第2章 浮浪者―ドッペルゲンガー殺しの風景
第3章 物語―家族たちをめぐる神隠し譚
第4章 移植都市(ニュータウン)―鏡の部屋というユートピア
第5章 分裂病―通り魔とよばれる犯罪者たち
第6章 前世―遅れてきたかぐや姫たちの夢
終章 失われたヒーロー伝説
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