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単行本

馬・車輪・言語(下)

——文明はどこで誕生したのか

言語が拡がるには、人も移動する。馬と車輪は移動の距離と経路を変えた。そのとき人類に何が起こったか? 考古学者が文明誕生直前の世界をいきいきと甦らせる。

定価

3,300

(10%税込)
ISBN

978-4-480-86136-8

Cコード

0020

整理番号

2018/05/28

判型

四六判

ページ数

368

解説

内容紹介

最古の文明の一つとされるメソポタミア。この地には農産物以外の資源は何一つない。貴石も金属も木材も羊毛も、すべて遠隔地からもたらされた。一体誰がそれを運んだのか?運搬のための荷車や、それを引く馬をこの地にもたらしたのは誰なのか?やがて人類は青銅器時代を迎え、いくつもの大国が政治的な駆け引きを繰り広げるようになる。ヒッタイト、ミタンニ、エジプト、各地で活躍したのはチャリオット、二輪戦車部隊の傭兵だった。その証拠は、古代インドの聖典『リグ・ヴェーダ』に遺されている。そこに書かれた「アーリア人」とは誰なのか―。ナ

目次

2 ユーラシア・ステップの開放(承前)(ステップの境界に生じた変化の兆し―政治的権力の源泉
四輪荷車に居住する人びと―印欧祖語の話し手たち
西方の印欧諸語
北部ステップの二輪戦車の戦士
ユーラシア・ステップの開放
言葉と行動)
補遺 放射性炭素年代についての註記

著作者プロフィール

東郷えりか

( とうごう・えりか )

上智大学外国語学部フランス語学科卒業。訳書にフェイガン『古代文明と気候大変動』『水と人類の一万年』、セン『人間の安全保障』、スジック『巨大建築という欲望』ほか。

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