ディアスポラの思考

国家的帰属から離脱する流動的な生存形態「ディアスポラ」の思考とは何か。社会から離散しつつ生き抜くことは可能か。文化研究「以後」を目指す批評家の最新作。

ディアスポラの思考
  • シリーズ:単行本
  • 2,860円(税込)
  • Cコード:3036
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1999/04/12
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:256
  • ISBN:4-480-86705-8
  • JANコード:9784480867056

この本の内容

文化研究におけるディアスポラ概念を精確にうけとめた上で、この概念をより広い文脈のなかに位置づける。生きた現実とディアスポラの理論や思想をたえずつきあわせながら、この概念を経験的な次元からさらに別の次元へと解き放つ。移動を続ける批評家の果敢な試み。

この本の目次

序章　「今ここ」のディアスポラ
第１章　二つの旅する批評―サイードとギルロイ
第２章　ラグタイム―ディアスポラと「路地」
第３章　翻訳者、脱党者、漂流者―ディアスポラのなかの中井正一
第４章　戯曲版「ブラック・ジャコバン」をめぐって
第５章　文化研究におけるバフチンの友人たち
第６章　ディアスポラとノマド―「保証なき主体」の境位をめぐって
終章　離散する近代

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