ちくま文庫
新版 思考の整理学
外山滋比古
著
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なぜぼくは巨大なフクスケに向かって走っているのだ。時代の断片に透徹した洞察を加え、刺激と退屈、美異化と同質化のイタチごっこ、ホンモノの快楽も退屈もない〈退屈なパラダイス〉からの逃走経路を模索する、マンガ、エッセイ、評論、小説の数々。あらゆる手法で80年代末を戯れ倒したこの本は、既にして懐しい90年代を嗤っている…かもしれない。
1 都市(〈東京教〉の大伽藍
退行進行都市ブラジリア ほか)
2 刺激/退屈(サイバーパンクは幻聴を聞くか
セックスの未来学 ほか)
3 子供(南海楽園のイノセント
飽食キッズの「ごちそうさま」
〈子供らしさ〉と〈子供っぽさ〉
小説・放課後のアモルファス)
4 消費(〈トレンド〉のウロボロス状況
イカタコ合戦―差異化と同質化 ほか):5 TV(TV中毒者至福の瞬間―ニュース速報 ほか)
6 政治(安全神話と危険神話を超えて―反原発異論
去勢された反逆―校庭机文字事件 ほか)
7 知性(同じ落とし穴のムジナ―科学/SF/神秘主義 ほか):8 世代(1976年の〈卒業ゲーム〉
ブランク・ジェネレーション)
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