森茉莉
( もり・まり )1903─87年、東京生まれ。森鴎外の長女。1957年、父を憧憬する娘の感情を繊細な文体で描いた随筆集『父の帽子』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、50歳を過ぎて作家としてスタートした。著書に『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花賞)、『贅沢貧乏』、『私の美の世界』、『森茉莉全集』全8巻など。
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家事はまるきり駄目だった茉莉の、ただ一つの例外は料理だった。オムレット、ボルドオ風茸料理、白魚、独活、柱などの清汁…江戸っ子の舌とパリジェンヌの舌を持ち贅沢をこよなく愛した茉莉ならではの得意料理。「百円のイングランド製のチョコレートを一日一個買いに行くのを日課」に、食いしん坊茉莉は夢の食卓を思い描く。垂涎の食エッセイ。
■貧乏サヴァラン
貧乏サヴァラン
「夏の間」ーある残酷物語
ほんものの贅沢
伊太利貴族の部屋の気分
牟礼魔利(むれマリア)の一日
絶望と怒りの夏
ジュンかヴァンのオトコノコ
楽しむ人
■食い道楽
好きなもの
お菓子の話
ビスケット
シュウ・ア・ラ・クレェム
卵の料理と私
食い道楽
私の道楽
最後の晩餐
私と年の暮れー料理作らずふだんのシチューで
京都・お正月
■茉莉流 風流
三つの嗜好品
エロティシズムと魔と薔薇
果てのない道で思ったことー長く続く気紛れ書き
二人の悪妻
ウォッカ
■味の記憶
ロココの夢ー「十八世紀フランス美術展」の下見
「巴里」とたべものの話
こしかたの酒
葡萄酒
「R」の季節のはじめ
婚家の食卓
子供の時の果物
鴎外の好きなたべもの
江戸っ子料理と独逸料理
■私のメニュウ
私のメニュウ
春の野菜
卵
後記ー小説とお菓子
私に常識はあるのか
犀星と鰻
〈書簡〉
宮城まり子宛
三島由紀夫宛
白石かずこ宛
■ドッキリ語録
料理のレシピ/私の好きなもの/食いしん棒
編者あとがき
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