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ちくま新書

日本人は「やさしい」のか

定価

792

(10%税込)
ISBN

978-4-480-05716-7

Cコード

0212

整理番号

116

1997/07/17

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

高度成長が終わった七四年以降、「やさしさ」という言葉が巷に氾濫し出した。いまとなってはうそくさくふやけたイメージしかもたないように見える「やさし」は、しかし、万葉集の時代から現代に至るまで、倫理的、美的に重要な場面で繰り返し使われてきた言葉である。手垢のついた「やさし」を、もう一度現在において、および歴史的に検証しなおし、現代に生きる倫理として思想的に蘇らせようと試みた渾身の一冊。

目次

第1章 「やさしさ」の現在(「やさしさ」の現状分析
傷つくことと「やさしさ」
尾崎豊・太宰治の「やさしさ」)
第2章 「やさし」の精神史(羞恥としての「やさし」
美的理念としての「やさし」
当座の倫理としての「やさし」
「情け深さ」としての「やさし」)
第3章 「やさしさ」の倫理学(「やさしさ」の自他認識
共感としての「やさしさ」
原質としての「やさしさ」
無常と「やさしさ」)

著作者プロフィール

竹内整一

( たけうち・せいいち )

竹内 整一(たけうち・せいいち):1946年長野県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東京大学名誉教授。専門は倫理学、日本思想。日本人の精神の歴史を辿りなおしながら、それが現在に生きるわれわれに、どのように繋がっているのかを探求している。主な著書に、『「やさしさ」と日本人』(ちくま学芸文庫)、 『「かなしみ」の哲学』(NHKブックス)、『花びらは散る 花は散らない』(角川選書)、『ありてなければ』(角川ソフィア文庫)、『やまと言葉で哲学する』『やまと言葉で〈日本〉を思想する』『魂と無常』(以上、春秋社)などがある。

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