中尾茂夫
( なかお・しげお )中尾 茂夫(なかお・しげお):1954年生まれ。長年にわたって、大阪と東京で大学教員を務める。現在は東京を離れ、作家。経済学博士。海外での客員教授や研究員歴が多く、著書は『ジャパンマネーの内幕』(岩波書店、第32回エコノミスト賞)、『日本が外資に喰われる』『世界マネーの内幕』(ともにちくま新書)ほか多数。
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99年一月には欧州の通貨統合が実現し、欧州単一通貨「ユーロ」が誕生する。はたして債務国アメリカの、ニューヨーク(国際決済)、ロンドン(国際貸付と為替取引)、シカゴ(デリバティブ)の三市場による米ドルの覇権システムは維持されるのか。ジャパンマネーは失速から回復し、新たな円戦略を構築できるのか。それともそれは、国民通貨時代の終焉を告げることになるのか。国境を超えた大競争時代を迎える、二一世紀の国際金融システムを展望する。
第1章 国際取引の歴史(地金と為替―「ジェノヴァ人の世紀」
英国の覇権―19世紀 ほか)
第2章 米ドルの覇権は続くか(基軸通貨国の債務国化とは何か
アメリカ資本主義の「強さ」 ほか)
第3章 「アジアの奇跡」はどこへ(日本から見るアジアと世界
アジア通貨危機 ほか)
第4章 「ユーロ」の挑戦vs円の選択(ECからEUへ
ドルと「ユーロ」 ほか)
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