ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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日清戦争から十五年戦争にいたるまで、日本を貫いてきた侵略思想とは何だったのか。明治期、西欧に対抗するべく強大国家=覇権国家を建設する過程で形成された帝国主義は、なぜ南京大虐殺や慰安所設置に代表される暴虐を生み出したのか。歴史事実の実証を通じて、自己本位の侵略思想が再生産される構造と体質を明らかにするとともに、歴史認識の共有による「平和的共存関係」への道を探る。
第1章 侵略思想の源流を探る
第2章 日中戦争から日米戦争へ
第3章 日独同盟関係のゆくえ
第4章 国体護持と支配層温存の試み
第5章 天皇制軍隊の特質と戦争の実態
第6章 残された課題は何か
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